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Dr.聖子の留学記
ご無沙汰しています❗️
歯科医師の小堀です😄
激動の1年が終わろうとしていますね・・・。
今年は誰にとっても忘れられない1年になったのではないでしょうか🤔
私にとっても、この1年は人生の中でとても大きな意味を持つ1年となりました。
歯科医師になって15年ですが、今まで学んだ事は多方面に渡ります。
歯周病、麻酔、インプラント、矯正などなど。
どれも歯科医師としては基本であり、根幹となる分野です。
ですが数年前、ある矯正方法について知った事でものすごい衝撃を受けました🤯
今まで、子供の矯正は永久歯が生え揃ってからブラケットをつけて治すものだと習ってきました。
子供の歯を見て、明らかに歯並びに問題があっても数年待たなくてはいけない。
待っている間に歯並びはさらに悪くなり、生え揃う頃には抜歯をして並べる事になったり。。。😢
歯科の疾患は、基本、元の健康な状態に戻すことは出来ません。
なので、悪くならないように「予防」するわけです。
物事には原因があります。
歯周病であれば、原因はプラーク(汚れ)であるように、悪い歯並びにも原因があります。
歯周病を治すには、原因であるプラークを除去する、という事が必要です。
同じように、歯並びを悪くする原因があれば、それを除去する事で悪くなるのを予防可能です。
その治療法を知った時、これはやらなくてはいけない❗️と強く思いました。
小学校の校医として、1人の子供を持つ親としても、現代の子供たちの歯並びに危機感を感じていたからです。
「5人に4人の子供に不正咬合がある」
これは実際恐るべき数字です💦
歯並びの悪さは、子供たちの危険信号が身体に現れたものなんです。
人間は鼻で息をし、口から物を食べる生き物であるはずが、いつの間にか口で息をする子が本当に増えてしまっています。
いつも口が空いているのは、口呼吸の最たる兆候です。
この口呼吸が、悪い歯並びの原因だという事を、全ての人に知ってもらう。
それが現代の歯科医院の責務です。
実はこの口呼吸と不正咬合についてはヒポクラテスの時代からその記述が残されています。
現代歯学の祖と言われる方々の遺した書物にも、しっかりと不正咬合の原因が述べられています。
ところが、歴史が進む中でどういう訳か原因ではなく、どうやって歯を並べるかという技術革新的な方に注目が行ってしまい、最終的に原因の部分がごっそり抜け落ちてしまった。
結果、原因を治さず歯だけを動かす、いわゆる現在の矯正治療が広く認知されるようになりました。
矯正治療は非常に優れた治療方法で、大人においてはそれでしか歯並びの改善はできません。
しかし、小児期においては、原因を除去する事で大人になってから従来の矯正治療を受けるリスクを大幅に減らすことが出来るということが明らかになってきました。
顎の骨は、10歳までに90%の成長を終えると言われています。
つまり、10歳前後までであれば顎を正しい方向に成長させるお手伝いが出来るという事です✨
従来、歯が生えそろうのを待っていたこの年齢が、実は最も治療に適した年齢だったわけです👍
長々と書いてきましたが、私の小児の歯並び予防への熱い思いが少しでも伝わったでしょうか😁
一言で「原因を治して歯並びを良くする」、と言っても簡単ではありません。
数多くの治療法や治療用の装置が存在して、それぞれに特性があります。
その中でも私が注目したのはMyobraceという装置を使用した、日本含め世界中で実績のある治療法でした。
私が歯科医師なりたての頃、尊敬する歯科医師の先生に言われた言葉があります。
「本物に触れて本物から習いなさい」
これまでも日本で講演を受けたり、実習を受けたり、かたや本場であるオーストラリアまでスタッフと一緒に習いに行ったりしてきました。
でも、講演会で聞く内容と、実際の臨床は似て非なるもの。
自分の中でMyobrace治療を実際のものとして取り込むには、やはり本物に触れるのが一番だと感じたのです。
思い立ったら即行動、という訳で、オーストラリアでMyobrace治療を習うべく渡豪する事を決意しました。
私の思い切った決断を、当医院のスタッフは1人残らず応援してくれました。
感謝の気持ちは新たな原動力となります💪❗️
2020年1月から、1年間をオーストラリアでの勉強に充てる事にした訳ですが、
みなさんご存知の通りコロナウィルスの影響で、色々なことを経験できました😅
2021年1月の帰国に向けて、この1年を振り返っていこうと思います。
次は、ネックとなった英語について😂
ではまた次回🤞
渡豪前にスタッフ皆んなから応援のメッセージを頂き感無量😭