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セルフケア用品を自分の武器にしよう!
こんにちは!
熊本市中央区新屋敷津田歯科こども歯科、歯周病認定衛生士の岩野です(・U・)
今日は歯周病治療でもっとも重要な歯ブラシについてお話しします!
わが国では近年、高齢化が急速に進み、単に平均寿命を延ばすだけでなく、健康寿命の延伸が重視されています。口腔保健は、日常生活の礎である食生活と深くかかわっているだけでなく、糖尿病をはじめとするさまざまな生活習慣病との関連も明らかになっています。そして、80歳で20歯以上保つ。いわゆる8020達成者も50%を超え、生涯にわたり自分の歯を健康に保つためのケアの必要性が高まっています。歯科医院においても、治療だけでなく歯を健康に保つための役割が大きくなっています。
歯の健康を保つには、セルフケアとプロフェッショナルケアのコンビネーションが大切です。歯科専門家による口腔清掃の間隔が72時間(3日)以上になると、徐々に口腔内状態が悪化、健康が維持できないことがわかります。すなわち、歯科専門家による口腔清掃だけで、口の健康を維持するには、2日ごとに来院する必要があります。歯の定期的なケアは、数力月間~1年程度の間隔で行うことが多いため、歯の健康を維持するにはセルフケアの支援がきわめて重要となります。
また、歯科疾患実態調査によると、8割近くの人が1日に2回以上歯磨きを行っているにもかかわらず、成人の8割に歯周病のなんらかの症状があることが報告されています。つまり、多くの人が毎日歯磨きを行っていても、磨き残しをしているという現実があります。
①ブラッシングスキルを活かす歯ブラシ
歯科医院では、ヘッドの大きさは2cm程、タフト(毛束)は3列程度、毛先は平らに切りそろえられたシンプルで小さめの歯ブラシが保健指導に用いられていることが多いようです。小さめの歯ブラシは口腔内で取り扱いやすく、毛先が平らにきりそろえられた歯ブラシは歯面と毛先の角度などが確認しやすいため、ヘッドの「つま先」「脇」「かかと」などを使って、歯間部や歯頸部などの狭い部位にしっかりと毛先を到達させることができます。ブラッシングスキルを習得した方にとっては、使いやすい形状です。
② ブラッシングスキルを補う歯ブラシ
すでに一般的に行われている歯磨き習慣や歯磨き方法で、歯間部などのむし歯好発部位を可及的かつ最大限に刷掃できるように設計が施されているブラッシングスキルを補う歯ブラシ、いわゆる機能性歯ブラシも多く市販されています。
たとえば「歯面に合わせた毛先の角度づけが十分にできない」「小刻みに歯ブラシを動かすことが苦手」「歯頸部に毛先をしっかりと当てられない」「丁寧に時間をかけたブラッシングができない」など、ブラッシングスキルの習得が困難な場合には、すでに行っている歯磨き習慣や歯磨き方法にあった機能性歯ブラシの選択も有用な手段となります。
新屋敷津田歯科こども歯科では、ひとりひとりの患者様に適した歯ブラシ、歯間ブラシやフロスを選び歯ブラシセットをお作りしています!お家での歯磨きやおでかけの際の持ち運び用としても活躍しているようです!
歯周病が気になる方、歯周病ではないか心配な方、ご来院をお待ちしております🤗
デンタルハイジーンVol.42 No.5 2022より引用
歯周病認定衛生士 岩野治菜