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お口の機能を正しく発達させるには?
こんにちは☆
熊本市中央区にある新屋敷津田歯科医院歯科衛生士の森山です:)
口の機能の発達を難しくする原因があることをみなさんはご存知ですか?
今日はお口の機能の発達についてお話ししようと思います。
2022年に実施した「歯科医療に関する一般生活者意識調査」によると、10代の48.3%、20代の40.6%が滑舌の悪さ、食べこぼしなどの問題を1つ以上経験したことがあると答えています。
また10代の半数が「食事で噛んでいると顎が疲れることがある」と答えており、その割合は70代の2.7倍にも上ると報告されている点からも、現代の子どもたちの口腔機能は低下してきてることがわかります。
「食べる機能」の獲得を妨げる要因
①吸指癖(指しゃぶり)
離乳後の小児に多く見られる習癖ですが、年齢が上がるにつれ減少していきますので2歳くらいまでの指しゃぶりは、乳歯の歯並びに大きな影響を及ぼす可能性が低く、無理な中止を指示する必要はありません。乳歯の歯並びが完成する3歳以降も持続する場合は、乳歯の歯並びを乱す大きな原因になります。
②重症う蝕(むし歯)
重症う蝕を呈するお子様は、歯冠(歯の頭部分)が崩壊していることが多く、歯を必要とする咀嚼が難しくなってしまうので、当然固い食べ物を好まなくなります。
乳歯列期の指しゃぶりや重症むし歯は乳歯の歯並びを乱す大きな要因です。これらに誘発される開口(前歯が噛んでいない)はもともと舌を左右よりも前後に動かすことが得意だった、子どもたちにとって乳児嚥下(舌を前後にうごかして母乳をのむ動き)への後戻りのきっかけになります。
この乳児嚥下は開口をさらに悪化させ、上と下の前歯はますます唇側に押し出されます。
そうなると上下の口唇を閉じておくことが難しくなり「口唇閉鎖不全(お口ぽかん)」となります。
そしてお口ぽかんは口呼吸を助長し、ますます口の周りの筋肉の力が弱まり…と負のサイクルに陥ってしまいます。
また指しゃぶりだけでなく、咬唇癖(上下の口唇を前歯で咬む)や咬爪壁(つめかみ)をいった習癖も開口の原因です。
「話す機能(構音機能)」の獲得を妨げる要因
①舌小帯の異常
舌を前にベーっと出すと舌の先端がハート型を呈したり、開けれるところまでお口をあけ舌の先端がお口の天井(口蓋)を触ることが出来ず、舌の可動域に問題を認める場合は「舌小帯短縮症」と診断されます。構音機能という視点からは「サ・タ・ナ・ラ行」をはじめとした構音が不明瞭になる場合があります。
②扁桃の肥大
③低位舌
舌の正しい位置についてブログを書いてますのでこの文章をクリックしてください。
通常あるべき位置に舌がない場合、舌は全体的に弛緩しており、構音するときに前に突出することがおおくみられます。
④口唇閉鎖不全(お口ぽかん)
お口ぽかんは口唇と舌の弛緩だけでなく、口輪筋(口周りの筋肉)、舌筋の筋力そのものが低下してきます。
舌や口機能の低下は「食べる機能」だけでなく「話す機能」の発達にも影響を与えます。
津田歯科では下の写真のような専用の機械を使用し、舌、口唇の筋力を数値で表し、口腔機能が正しく発達しているか検査をすることが出来ます。

また、口腔機能が低下しているお子様には歯並び、噛み合わせの問題もある可能性がおおいにあります。
前歯がガタガタしている、変なところから大人の歯が生えてきたなど気になることがあれば早めに歯科受診をしましょう。
興味のある方はお問合せお待ちしております。
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デンタルハイジーン参照