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口腔機能低下症について
みなさんこんにちは!新屋敷津田歯科医院歯科助手の西口です^^
周りにお茶を飲むとむせるようになったり、食事が柔らかいもの中心になったりしている方いらっしゃいませんか??もしかしたらそれはオーラルフレイルの状態が進んでいるかもしれません。今回は口腔機能低下症についてお話したいと思います!
オーラルフレイルとは”口腔(オーラル)虚弱(フレイル)”を表す言葉で、口に関する”些細な衰え”を放っていたり、適切に対応しなかったりすることにより、口の周りの筋力が衰えて、口の機能の低下や食べる機能の障害、さらには身体機能の低下にまでつながる一連の現象および過程をいいます。
オーラルフレイルには早めの対応が肝心です。まずどの段階なのか、何が衰えているかを知る必要があります。そのために、当院で行っている”口腔機能低下症”かどうか検査し、そのように診断されればそれに応じた対応をしていきます。
〜口腔機能低下症の評価方法〜
①口腔衛生状態
②口腔乾燥
③咬合力
④舌口唇運動機能
⑤低舌圧
⑥咀嚼機能
⑦嚥下機能
に大別されます。
~口腔機能低下症の検査内容~
①口腔機能衛生状態不良(舌の上に汚れが着いていないか)
TCI(Tongue Coating Index)法による視診での舌苔の付着度を用います。
②口腔乾燥
口腔水分計ムーカスで検査します。
③咬合力低下(天然歯あるいは入れ歯装着時の咬む力が低下しているか)
残っている歯の数で判定します。20本未満は低下と判定します。
④舌口唇運動機能低下(口の周りの筋肉が機能低下していないか)
5秒間で「パ・タ・カ」をそれぞれ繰り返し発音し、1秒あたりの発音回数を計測します。(オーラルディアドコキネシスの計測)
⑤低舌圧(舌の力が弱くなっていないか)
JMS舌圧測定器を用いて最大舌圧の計測を行います。
⑥咀嚼機能低下(噛む力が弱くなってないか)
咀嚼能率スコア法(UHA味覚糖、アズワン)を噛んでその粉砕度を計測して評価します。
⑦嚥下機能低下(飲み込む力が弱くなってないか)
自記式質問票を用いて評価します。
これら7つの検査のうち3項目以上に該当する場合に口腔機能低下症と診断します。
口腔機能低下症の診断されたら、それぞれに対応した訓練があります。
オーラルフレイルはそれぞれのレベルで適時適切に対応をとれば改善が可能です。逆に適切な対応がなされてないと、口腔機能低下や心身機能の低下まで至る場合もあります。
少しでもこの症状に当てはまる方は気軽にご相談ください🙌🏻

出典:デンタルハイジーン別冊 どうして?どうする?診療室からはじまる高齢歯科