がん治療と骨マネージメント講演会
こんにちは、歯科医師の小堀です。
昨夜中央病院で行われた、がん治療における骨マネージメントと口腔ケアに関する講演会に出席してきました。
がん治療中、もしくは手術前後を含む周術期には、様々な合併症が起こります。その合併症の多くは、適切な口腔ケアで軽減できると言われています。
ご自身ががんであると診断されたとき、歯科にかかる重要性は感じにくいかもしれません。
しかし、周術期に口腔内をプラークフリー(ばい菌がいない状態)にできると、誤嚥性肺炎、口腔粘膜炎、顎骨壊死などなどを、予防あるいは軽くする事が出来ます。
私達は栄養を口から摂取します。命のもとは口から入ります。
口腔内の環境が悪くなり、口腔摂取が出来なくなれば、生活の質は著しく低下します。
手術で弱った身体で食事が出来なくなってしまったら・・・。
考えるだけで怖い事です。
今は医科歯科連携が当たり前の時代になり、口腔ケアが正しく行われる事で術後の治療結果が良くなる事が分かってきました。医科の先生方も口腔ケアの重要性を感じておられます。
お医者さんに歯科に通って下さいと言われたら、是非歯科を受診されてください。
熊本県歯科医師会のHPから
http://www.kuma8020.com/search/mdsearch.php
近隣の「がん患者医科歯科医療連携登録歯科医院」
が検索出来ます。
ご自身に負担が少なく通院出来るクリニックを探されて下さい。
私達歯科医院に出来る事を精一杯やっていこうと思います。
小堀聖子